オキちゃん物語(8)Yahooブログより転記

オキちゃん物語

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ヘックター博士がFBI捜査官、SWATチームに取り囲まれたアジトから
どうやって逃げ出したのか当初は謎に包まれていた。
[ウチナーおじさん]

だが、そう、ヘクッター博士は、地下室からさらに深く、
いくつもの秘密の迷路を通り抜けたドーム空間にたどり着き、
特殊潜水艦に乗り込み、「アディオス~!ボギオキ!」と
すてゼリフを残し水中深く潜航していった。

潜水艦の窓枠からもれる明かりは、まるで巨大な海底生物の目のようであった。
ただ、ヘクッター博士は、少しフロリダ総司令官をなめていたようである。
潜水艦の左舷後方の船底には、GPS発信装置を付けたコバンザメのマタピーが張り付き、
その移動経路は、FBIデータセンターのレーダー画面にしっかり補足されていたのだ。
[Churaumiy2]

マタピーは海底にある秘密扉から出てくる小型潜水艇に背中の吸盤をつけて
その潜水艇と進路をともにしたのであった。
30分ほどでコバンザメのマタピーのGPS発信装置から
その小型潜水艇の行く先が突き止められた。
そこはマンハッタン島から南に位置するスッテンテン、
いやスタッテン島であった。

だがFBIも今回は用心に用心を重ねていた。
映画だと主人公と何人かのメインの登場人物だけで物語は進む傾向にあるが
この物語は予算を無視して書かれているので今回は地元警察、消防局、
FBI,CIA、さらには地元ボーイ、ガールスカウトにさえ人員動員を図っていた。

それとは知らない、ヘックター博士の乗った潜水艇は
スタッテン島のひと気のない海岸に上陸した。
だが、そこにはすでに多くのFBI捜査員、警察、消防署、CIA・・
その他この世紀の大捕り物を見ようと押しかけた野次馬、
TV局、ラジオ局、芸能ゴシップ雑誌、なぜか梨本さんまでが待ち構えていたのだった。

小型潜水艇が捕捉され、海岸に曳航されてきた。
FBI捜査官が何人も武器を手にその潜水艇を取り囲み
無駄な抵抗をせずに両手をあげて出てくるように伝えた。

潜水艇の上部にある丸いハッチが押し開けられた。
黒い人影が両手を挙げて出てくるのが見えた。
サーチライトが一斉にその人物を照射した。

その瞬間、FBI捜査員の間に驚愕と落胆の色が見えた。

何と、小型潜水艇の中から身を乗り出してきたのは
一瞬とまどいながらもついつい大観衆を前に手を振ってしまう
ヘックター博士ではなく、あのドンタコス・カラムーチョであった。

その後の取調べで明らかになったのは
ドンタコス・カラムーチョがFBIと裏取引をしていることを
とうに察知していたヘックター博士は彼を脅して、
用意してあった、脱走用小型潜水艇に乗るように命じると
スタッテン島へ行くように指示したのだった。

彼はそれを拒否したくても小型潜水艇には自爆装置がついていて、
その命令にそむくことができないように仕向けられていたのである。

*写真はへクッター捕り物劇に駆り集められた
スコットランドヤード儀杖警察官、少年兵学校の生徒、北軍兵士?たち
その他野次馬の皆さん

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ヘックター博士はルパンⅢ世を彷彿させるほどのやり手ですね~。削除

2006/10/19(木) 午後 11:50ドヤ返信する

  

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確かになかなか手ごわい相手ですね。またいつか、オキちゃんとの対決の日がくるような気がしますよ~。もうすぐ、北海道にお返ししますが、さらに訓練を積み重ねて、今度こそはヘックタ-博士に負けないように鍛えておいてください。削除

2006/10/20(金) 午前 7:28anr**i2hi*o返信する

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ヘックター博士の子分のお馬鹿さんカルテットの逮捕は簡単だった。
クーン・アチダンは停電の修理をしようと配電室に向かっている
ところをボギーとオキちゃんに股間攻撃を受け、あえなく降参した。

残るオンドリア・タックルス、シッチョーミ・ダレダス、フリムン・ドンブラーの
3人は机の前で中断されたポーカーゲームのカードを前に
ビールを飲んでいるところをクス・マイヤー捜査官、沖縄から来たキャン捜査官の
2人がドアを蹴破って室内に押し入り、捕らえたのだった。

クス・マイヤー「ヘイ、キャン。俺がカバーするから銃を奴らに向けたまま
        ドアを開けたら飛び込むんだ、わかったか?」

キャン「イエス、イエス、何かカバー(匂い)しますかね?」

クス・マイヤー「1,2,3で飛び込むんだぞ、よし1,2,3、行け!」

キャン捜査官はドアを蹴って開くと銃を構えたまま前方転回をしながら
部屋の中に転がり込んでいった。その後をクス・マイヤー捜査官が
「フリーズ(Freeze)」動くなと大声で怒鳴りながら部屋に入ったのだった。

前方転回をしながら、部屋に転がり込んだキャン捜査官は
自分が防弾チョッキを逆に着ている事をすっかり忘れていた。
もっこり部分をそのチョッキにしこたま打ち付けて顔を真っ赤にしていた。

さらに「プリーズ(Please)」とキャン捜査官は間違った言葉を彼らに発していたが
顔を真っ赤にしたアジア系の男が「お願い」と叫んでいるのを彼らはかえって
気味悪がって、抵抗もしないで素直に手錠につながれたのであった。

その後、他の捜査官やSwatと一緒に、ヘックター博士の地下にある秘密実験室への
突入が敢行された。

地下室への入り口は気味の悪い、牛などの頭蓋骨が壁には並べられていた。
納屋の中の藁束の横にある秘密のエレベーターで地下へ降りると
意外にも近代的な科学実験室といった部屋が幾つか並んでいた。

実験を今しがたまでしていたような形跡があったが、
へクッター博士はどこにも見つからなかった。

動物の脳の入った大きなガラス容器が何本も発見された。
そしてその中の容器の上からへクッター博士の書置きが見つかったのであった。

それは意外にも日本語で書かれていた。ここに全文を載せる。

「へクッター博士の手紙」

このところ、秋めいてまいりましたが、オキちゃん、キャンさんニューヨークは
沖縄と比べると寒いわよ。お体は大切ですか?元気は健康で命より大切ですだね。

私は君たちがここ来るの知ってたのあるよ。オキちゃん勘のいい捜査犬だけど
私はIQ200だし、血圧も200あるのよね。

私はあなた方におかれては捕まるほどのお馬鹿さんやない。バカにしないでよぉ!
麻薬なんて惜しくないわ。負け惜しみかしら、いやそうじゃないわ。

だって、私の研究のために麻薬でお金をすっかり作ったから
このアジトはもういらないのよね。
だから君たちでご自由に使っていいわよ。
ジュリ・ワンスターちゃんの脳ミソが欲しかったのが
手に入らなくてざ~んねんだわよ。

羊の頭に人間の脳みそを、
人間の頭に羊の脳みそを入れ替え大作戦はこれからだわよ。
オキちゃんの頭とキャンさんの頭を取り替えてあげても良かったけどね。

私も沖縄は大好きよ。慶良間に海底基地を作ろうとしちゃったのだけど
海底警察ができてチオビタ署長率いる警備が厳しいのね。

でも今度また沖縄にいくわよ。ヤンバルクイナの脳みそ欲しい。
沖縄のヒーラー(ごきぶり)も根性あるから脳みそ欲しい。
具志堅大統領の頭のミソをアンダンスーに取り替えちゃイチュ。

あらら、もう時間切れイボジキレだわよ。
またいつかオキちゃんとの対決たのしみだわ。

                    かしこ
                 へクッター博士

[解説] 
アンダンスー  油味噌(沖縄独特の豚肉が入っていておいしい)

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ななな・・・なんと! へクッター博士はすでに沖縄へ逃亡していたんすね!? それにしても、キャン捜査官のダメっぷりが最高です(笑)! 「プリーズ」には大爆笑してしまいました。削除

2006/10/18(水) 午後 10:42ドヤ返信する

  

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へクッター博士とオキちゃんの対決はまたいつか書いてみたいと余韻を残しました(笑)オキちゃんキャラはなかなか捨てがたい物があるんですねぇ~(爆笑)削除

2006/10/18(水) 午後 10:44anr**i2hi*o返信する

  

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そう、ヘクッター博士は、地下室からさらに深く、いくつもの秘密の迷路を通り抜けたドーム空間にたどり着き、特殊潜水艦に乗り込み、「アディオス~!ボギオキ!」とすてゼリフを残し水中深く潜航していった。潜水艦の窓枠からもれる明かりは、まるで巨大な海底生物の目のようであった。ただ、ヘクッター博士は、少しフロリダ総司令官をなめていたようである。潜水艦の左舷後方の船底には、GPS発信装置を付けたコバンザメのマタピーが張り付き、その移動経路は、FBIデータセンターのレーダー画面にしっかり補足されていたのだ。削除

2006/10/19(木) 午前 0:13chu*aum*y2 ]返信する

  

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おおおおっと!へクッター博士は逃亡できるのか、されともマタピーの活躍で囚われるのか、またしてもこの物語の行方がつかめない状態になりそうであります(笑)007シリーズ、あるいは謎の海底一万里の世界を彷彿させる展開になってきましたね。削除

2006/10/19(木) 午前 4:59anr**i2hi*o返信する

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落雷で停電したとはいえ、小屋の中は緊急用バッテリーのおかげで
すぐに電気がついた。

ポーカーゲームをしていた3人は配電室に修理に出て行った
クーン・アチダンの帰りをビールを飲みながら待っていた。

オンドレア・タックルス「しかし、俺たちのボスのヘックタ-博士は薄気味の悪い奴だぜ」

シッチョーミ・ダレダス「ああ、ほんとだよなぁ。いくら羊の頭とはいえ俺なんかは
            麻薬をその中に詰め込む作業はへどがでそうになるんだが、
            ヘックタ-博士ときたら、薄気味悪い顔で笑ってやがる」

フリムン・ドンブラー「それだけじゃないぜ、今だって地下の秘密実験室では
           羊と人間の頭を交換する実験をしているという話じゃないか。
           何でも人間の頭から取り出した脳みそが大きなガラス容器に入っていて
           そのまま何ヶ月も生きているらしいぜ」

オンドレア・タックルス「ほんとに何を考えているのかわからん野郎だぜ、適当に分け前を
            いただいたら、とんずらするに限るぜ」 

その話はドアの外に潜んでいたオキちゃんとボギーの首輪に仕込まれた
集音マイクが拾って、鉄条網の外で待機しているFBIの特殊ワンボックスカーから
アジトに侵入した捜査員、SWATメンバーにも伝えられた。

へクター博士が秘密地下実験室にいるという情報は
クス・マイヤー捜査官、並びにキャン捜査官の
耳にはめたイヤホーンにも届けられた。
二人はへクター博士がこのアジト内にいることを知って身震いするのだった。

*写真はへクター博士の地下実験室へ通じる納屋の入り口。
その情報は罪を減じられることで司法取引に応じた
ドンタコス・カラムーチョから入手したのだった。

[解説] 

名前はウチナー口から取ったが、なかなかラテン系の名前ぽい。
クーン・アチダン     クーンは来ない、アチダンはいつまでたってもの意味。
オンドレア・タックルス  タックルスとは叩きのめすという意味。
シッチョーミ・ダレダス  シッチョーミは知っているかい?
フリムン・ドンブラー   フリムンは頭がおかしい、ドンブラーは大きいの意味。

  

沖縄のヒージャ-達は
麻薬組織が自分たちを騙して
NYに連れてきたのを知り落胆していた。

ただ毎日を哀しい運メェ~を嘆きながら
日がな鉄条網の中で過ごしていたのだった。

知らん国なかい 親兄弟ん居らん
乾く間やねさめ 袖ぬ涙 ~ ♪
(愛の雨傘)

そんなある夜のことだった。
ヒージャ-たちの前に現れたのは
ヒージャー語を操れるようになった
もっこり犬のオキちゃんであった。

ヒージャ-たちはオキちゃんに実情を訴え、
知っている限りの情報を与えた。

その後、オキちゃんからの連絡で
ヒージャ-救出作戦が練られているのを知った。
そのプロジェクト名は「マタハッタン計画」と呼ばれていた。

ある雷の激しい暗い夜のことだった。
雷鳴の中いきなり建物と外の電気が突然消えた。
すると鉄条網の外から「ヒージャ-・ヒージャ-・ヒージャ-」
という声が密かに聞こえてきたのだった。
それはかねてオキちゃんから伝えられていた
鉄条網の外に逃げ出せ・・という合図でもあった。

ヒージャ-達は切断された鉄条網をFBI捜査犬の後に従い
海岸に停泊していた上陸用舟艇の中に誘導されていった。

入り口ではウー・マクドナルド部長が
避難してきたヒージャーの数を数えていた。

「羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹・・ああ何だか眠くなってきたぞ
ヘイ、ジョージ!羊を数えるのを代わってくれ、俺は少し眠るzzzzz」
ウー部長は羊を数えるというサンミン術いやサイミン術に陥ったのだった。

ウー部長が名指しで声をかけたのはFBIきっての羊の数え上手と評判の
ジョージ・サンミンその人であった。

ジョージの羊の数え方の裏わざはまず、それぞれの羊の足をすべて数え上げて
後で4で割るというものであった。
この方法だと、羊を一匹ずつ数えながら眠りに陥る心配はなかったのだった。
 
[解説] 
「愛の雨傘]  近代沖縄民謡のヒット作
「マタハッタン計画」  原爆開発の「マンハッタン計画」ではない。
           「マタパッチギル作戦」(股間が破裂する作戦)とも言われた
            羊たちの救出作戦についたネームである。

「ヒージャ-・ヒージャ-・ヒージャ-」
            かつて旧日本軍の真珠湾攻撃の暗号は「トラ・トラ・トラ」
            であった。これは羊救出作戦の突入指令暗号である。

ジョージ・サンミン   じょーじは上手、さんみんは数えることというウチナー口。
            計算の得意なことをウチナー口ではサンミンジョージという。

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ウー部長、寝ちゃダメだ~(笑)!!! ジョージ・サンミンってウチナー口からの名前だったんですね! 勉強になります!削除

2006/10/17(火) 午前 6:36ドヤ返信する

  

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羊を数えると眠くなるのは仕方ないですね。ジョージ・サンミンさんはちゃんと101匹のヒージャ-の数を数えられたのかも気になりますね(笑)削除

2006/10/17(火) 午前 11:43anr**i2hi*o返信する

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キャン捜査官は沖縄の闇ヒージャ-肉取締りでは
証拠品確認のためにヒージャ-肉を試食するという役得もあって、
現場突入は彼にとっては一種の楽しみでもあった。

それが今回は、拳銃を持たされ、防弾チョッキまでつけさせられて
ついついおもらしをするという失態を演じるほどに緊張していた。

しかし上陸用舟艇で海岸についたのを幸いに
海水に濡れてしまったと切り返すところなどは
まだまだ余裕がある証拠でもあった。

頑張れ、キャン、ユー キャン、
出来るぞキャン キャン・・ キャィンキャィン!

*写真はキャン捜査官に与えられた小型ピストル。
安全装置はないが、最初に撃つときに銃弾を送り込むために
銃身を手前に引く必要がある。

このピストルは本物である。
ワイオミングでキャンプ中の知り合いを訪ねた時に
その方が半ズボンのポケットに入れていた。
元ベトナム帰還兵で銃の扱いには慣れていて、
護身用に日常的に持ち歩ける許可証も所持していた。