ヘックター博士がFBI捜査官、SWATチームに取り囲まれたアジトから どうやって逃げ出したのか当初は謎に包まれていた。 [ウチナーおじさん]
だが、そう、ヘクッター博士は、地下室からさらに深く、 いくつもの秘密の迷路を通り抜けたドーム空間にたどり着き、 特殊潜水艦に乗り込み、「アディオス~!ボギオキ!」と すてゼリフを残し水中深く潜航していった。
潜水艦の窓枠からもれる明かりは、まるで巨大な海底生物の目のようであった。 ただ、ヘクッター博士は、少しフロリダ総司令官をなめていたようである。 潜水艦の左舷後方の船底には、GPS発信装置を付けたコバンザメのマタピーが張り付き、 その移動経路は、FBIデータセンターのレーダー画面にしっかり補足されていたのだ。 [Churaumiy2]
マタピーは海底にある秘密扉から出てくる小型潜水艇に背中の吸盤をつけて その潜水艇と進路をともにしたのであった。 30分ほどでコバンザメのマタピーのGPS発信装置から その小型潜水艇の行く先が突き止められた。 そこはマンハッタン島から南に位置するスッテンテン、 いやスタッテン島であった。
だがFBIも今回は用心に用心を重ねていた。 映画だと主人公と何人かのメインの登場人物だけで物語は進む傾向にあるが この物語は予算を無視して書かれているので今回は地元警察、消防局、 FBI,CIA、さらには地元ボーイ、ガールスカウトにさえ人員動員を図っていた。
それとは知らない、ヘックター博士の乗った潜水艇は スタッテン島のひと気のない海岸に上陸した。 だが、そこにはすでに多くのFBI捜査員、警察、消防署、CIA・・ その他この世紀の大捕り物を見ようと押しかけた野次馬、 TV局、ラジオ局、芸能ゴシップ雑誌、なぜか梨本さんまでが待ち構えていたのだった。
小型潜水艇が捕捉され、海岸に曳航されてきた。 FBI捜査官が何人も武器を手にその潜水艇を取り囲み 無駄な抵抗をせずに両手をあげて出てくるように伝えた。
潜水艇の上部にある丸いハッチが押し開けられた。 黒い人影が両手を挙げて出てくるのが見えた。 サーチライトが一斉にその人物を照射した。
その瞬間、FBI捜査員の間に驚愕と落胆の色が見えた。
何と、小型潜水艇の中から身を乗り出してきたのは 一瞬とまどいながらもついつい大観衆を前に手を振ってしまう ヘックター博士ではなく、あのドンタコス・カラムーチョであった。
その後の取調べで明らかになったのは ドンタコス・カラムーチョがFBIと裏取引をしていることを とうに察知していたヘックター博士は彼を脅して、 用意してあった、脱走用小型潜水艇に乗るように命じると スタッテン島へ行くように指示したのだった。
彼はそれを拒否したくても小型潜水艇には自爆装置がついていて、 その命令にそむくことができないように仕向けられていたのである。
*写真はへクッター捕り物劇に駆り集められた スコットランドヤード儀杖警察官、少年兵学校の生徒、北軍兵士?たち その他野次馬の皆さん
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コメント(2)
ヘックター博士はルパンⅢ世を彷彿させるほどのやり手ですね~。
2006/10/19(木) 午後 11:50返信する
確かになかなか手ごわい相手ですね。またいつか、オキちゃんとの対決の日がくるような気がしますよ~。もうすぐ、北海道にお返ししますが、さらに訓練を積み重ねて、今度こそはヘックタ-博士に負けないように鍛えておいてください。
2006/10/20(金) 午前 7:28返信する