さて、ある日のことである。 バルサンは下校帰りの少女の会話を何気なく聞いた。
少女A「あんた、ユクシつきさぁ、ユクシついたらチンチキルよ~」 少女B「あい、チンチキルってほうげんよぉ~、ニジルっていうのよ」 少女C「あい、ニジルってのも方言でしょう、ソネルっていうんでしょう」
バルサンはびっくりした。 まだ小学校1,2年生のいたいけな少女の会話とは思えなかった。 チンチンキルとはなんという恐ろしい話をしているのだと思った。 安部定のお話を小学校の少女が話題にしているのかとびっくりしたのだった。
だが、よく考えるとその会話は小学校の女の子らしい他愛ない話だった。 ユクシは嘘、チンチキルはつねるという意味のウチナー口なのだった。
つまり彼女らは嘘ついたらつねるからね・・という会話を大和口とウチナー口、 さらにはそれらの混合されたウチナー大和口を使っていたのだった。
それにしてもニジルはねじるから、ソネルはつねるからきていることは ある程度推測できたのだが、これほど見事にウチナー口と大和口(標準語)の ミックスされた言語の成立過程がくっきりと浮かびあがったその子供たちの会話は バルサンにとっても時代を反映した現象なのだと思えたのだった。
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コメント(3)
^^あはは・・・わかる~。こんな会話・・・今でも、話してて、どれが、標準語か、標準語では・・・と訳せない時がある・・・
2006/12/22(金) 午後 5:55返信する
貰っていきま~す。この頃、訪問できなくて、・・・・来週中頃からは、何とか、時間を作れそうです。
2007/2/2(金) 午後 8:01返信する
うちなーのねえねえさん、かなりいそがしそうですね。商売繁盛で結構なことかも知れません。そろそろバルサン物語、かかなきゃなぁ。
2007/2/2(金) 午後 11:13返信する