2007年12月20日19:46 4月2日(土)の続き
その後近くの王宮博物館を見学する。6~7階ほどの高さの塔があって、そこからカトマンズ市内が眺められた。時にエベレストが望めるらしいのだが、あいにくこの時期はめったに見えないとのことで残念だった。
2時からホテルで見つけたエベレスト旅行社のツアーに参加する。同行者はボンベイから来た新婚の若いインド人カップルに、デリーから来た同じくインド人の中年カップル、ガイドは白人のようなネパール人の男性にインド系の顔つきの20才ちょっとの運転手といったミニバンでのツアーであった。
最初に境内に猿が放し飼いされているので通称モンキーテンプルと呼ばれているところへ行く。ホテルの僕らの部屋から見えた巨大な目玉の塔の在る丘の上にあった。小高い丘からは市内が良く見渡せた。本堂では10才前後のチベットから逃れて来たという修行中の少年僧が一斉に読経をあげていた。日本人のような顔つきの坊主頭で昔の日本の少年のような無邪気さと可愛さがある。中には読経の途中でちらちら落ち着かずによそ見するのがいてなんとも愛嬌がある。
その後、ツアーのお約束というべき土産店に連れて行かれる。ボンベイからきたカップルは新婚ということもあろうが、インド人には珍しくいちゃついてばかりいる。それを抜きにしても男性はどことなくいけすかない野郎である。中年カップルはインドの裕福層らしく、前に来たときは何を買っただの、何がどうだのと話している。
店へ入らずに一人で表で煙草を吸っていると、運転手の若者がやってきて話しかけてきた。にこにこ愛敬よく笑いながら、日本人なのかとか、買い物には興味がないのかと言いながら古くさいプレイボーイジョークを話してくれた。
「幸せな男性とはアメリカ式の家に住み、日本人の妻を娶り、中国人のコックを雇って、イタリア娘を愛人に持つことである」というジョークであった。このジョークはお国柄で多少変化するようだが、日本人の妻という部分はなぜかどこの国でも共通しているようである。世の男性は大人しく従順で家庭を切り盛りする大和撫子というイメージを日本人女性に抱いているらしい。
その後、パトナー市にあるゴールデンテンプルという小さいながらも金色に飾りたてられた、豪華絢爛たる仏教寺院を見物して、それぞれのホテルに送ってもらいツアーは終了した。
<<前の日記へ あんらぎの日記一覧へ 次の日記へ>> コメントコメントを書く 小高い丘のタワー 2007年12月20日 23:12 若い頃ジャンポールベルモンド主演の映画「カトマンズの男」を見ましたが、けっこう印象に残っていてカトマンズという言葉を聞くたびにまた映画を観てみたいと思います。 映画自体はドタバタ冒険劇でたわいのないものなのですが、カトマンズの風景がエキゾチックで興味をそそりました。 西洋人が東洋をみるとこういうアングルから見るんだと当時思ったりしました。 ただ得てしてその手の情景、雰囲気は映像のマジックである場合も多く、なんとも言えませんが、、。 当地に行かれたあんらぎさんにはうらやましいかぎりです。 ○ハラ 2007年12月21日 01:50 あんらぎさん、 日本人は侍と大和撫子で、アメリカ人はカウボーイとマリリン・モンロー、のように一括りには出来ませんね。
以前テレビでやっていましたが、アメリカのオレゴン州ポートランドへホーム・ステイに行った日本人の高校生の男の子が、毎晩日本へ電話をかけるので、ホーム・ステイ先のアメリカ人の奥さんが、「必要以外に電話をかけてはダメ!」と制限したら、この男の子が「どうしていけないの? お金なら払うよ」と反論してました。 奥さんは、郷にいれば郷に従え、アメリカに居るのだからアメリカ式で、を教えようとしたのですが、このイカれた高校生には始めは分からなかったようです。 最後にはすすんで皿洗いまでやってましたが、お坊ちゃんですね。
また、別の番組で、日本の家庭がアメリカ人女子高校生のホーム・ステイを受け入れる事を決め、女の子と言う事とアメリカ人と言う事で、部屋割りとか食事は洋食の何にしようか、迷っていて、おばちゃんまで英語の特訓を始める始末。 ところが、やって来た金髪の高校生は、きちんと正座をして、よろしくお願いします、と日本語で言い、味噌汁でも豆腐でも、ちゃんと箸で食べていました。
結局、侍や大和撫子にするのも、カウボーイやマリリン・モンローにするのも、親の育て方ですよね。 あんらぎ 2007年12月21日 07:08 小高い丘のタワーさん 「カトマンズの男」懐かしい映画ですね。実は僕は見てないのですが、公開時期などは覚えています。実際にカトマンズに行った時もこの映画の題名が思い浮かびました。
カトマンズ市内は高い建物はあまり見かけなかったですが、近代的な平や2階建てのコンクリートブロック製の建物が目につきました。道路を走る車もインドと違って様々な車が走っていました。その割と広い道路をいざり(今は差別語になっているかも知れませんが・・)が自家製の箱に車輪をつけたのに乗り、手にはサンダルを持ってそれで地面を蹴ってかなりのスピードで僕らの乗る観光用バンの前を横切って行ったのが印象に残っています。
正直、町並みはほとんど記憶の底に沈んでしまったようであまり思い浮かびません。
インドのウダイプアーには「007」の映画に使われた湖の真ん中の島に浮かぶもとマハラジャの別荘で現在ホテルになっている場所がロケに使われた所にはいきましたが、映画のイメージとは多少違うような気がしました。
映画は場面をつなぎあわせるマジックがありますから、やはり実際の場所とは若干イメージが違ってくるのかも知れませんね。 あんらぎ 2007年12月21日 07:18 ○ハラさん 人間は他国の文化や習俗、あるいは人間さえもステレオタイプの観念で一括りにして見てしまう傾向があるのは確かですね。
アメリカはフリーセックスの波を受けているという観念がありますが、西部の宗教ベルトと言われている地区の性に関する観念は今の日本の女子高生なんかより真面目で貞淑な若い女性が多いような気がしました。
確かに一般にいわれているイメージで物事を眺めるのはまり考えなくてもすむので楽なのは楽で便利でもありますし、それにそれも一概には当たらずとも遠からじの面もあるしで、物事を眺めたり判断するのに役立つ部分はおおいにあるのでしょうが、すべてがその一面的な考えでまとめることなんかできないのは当然ですね。
そういえば僕も歌舞伎なんか見たことがなかったし、相撲や能も見たことがなかったですが、とりあえず一度は見てみたのも家内のすすめで行ったのでした。
外国人も今や日本が単に富士山、芸者だけではないことをとっくに理解しているようですが、それにMANGA,アニメ、テクノロジー、ロボットなどが加わった程度で実際に日本を知っている人はまだ少ないかも知れないです。
大和撫子のイメージも実際の現代日本女性を知ったらやはりそのイメージも変更するかも知れないですね。
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