映画(5)Yahooブログより転記

ブラジルの映画である。タイトルは神の町だが、皮肉にもリオデジャネイロの山腹に作られたスラムのことを指す。そこは無法地帯でギャングはもちろんのこと、小学生らしき小さな子供たちでさえ銃を持っている。

その町の二大勢力のギャングの成立と抗争、麻薬、警察の腐敗が描かれてて日本人には想像のつかない世界である。

たまたまペルーへ行く前にサンパウロで起こった事件のニュースを読んだ。麻薬マフィアが警察署を襲い、双方で70人以上の死者が出たという記事だった。麻薬マフィアのボスは刑務所に収監されていて、そのボスの他の刑務所への移動がその事件の発端だったようだ。

刑務所の中とはいえ、何らかの伝達ルートがあって彼の指示、命令で組織は動いている。それが移送され、別の刑務所に行くことになるとその命令、伝達ルートが遮断されるということではないかと思う。そういう抗争がペルーの町なかでもあったりしたらやばいなぁという気持ちが行く前にあったのは事実である。

DVDのいいところはfeatureという映画の解説にあることである。かなり詳しい、リオのギャング団のことに関してレポートしていた。彼らはそのスラムの影の施政者でもある。病院にいけず、クスリも買えない住民に薬を買い与えたり、食料を配ったりしている。

それほどの極貧で育った子供たちは自分の惨めな生活から抜け出すには麻薬を売るギャング団に入り、生活の糧を得るしかない。ギャング団は武装していて、警察官との抗争に明け暮れている。警察官もそのギャング団から賄賂を貰い、大目に見たりもしている。やはり日本の平和で飢えや、極貧とは関係ない世界で生活してきた人間には驚きだが、このような信じがたい生活があるのは間違いないようだ。

  

レイクハウス

 6月16日アメリカ公開の映画「「ザ・レイク・ハウス」を観た。

レイク・ハウス(湖畔の家)に引っ越してきたアレックス(キアヌ・リーブス)は、ひょんなきっかけでケイト(サンドラ・ブロック)と文通を始める。

そのレイクハウスから引っ越したケイト(サンドラ・ブロック)がもし自分宛ての郵便が届いたら、引っ越し先へ転送をお願いすると書いたメモをレイクハウスの郵便受けに残す。その後、その郵便受けに相手から返信が来る。

ところがアレックスの住む世界は2004年の世界、ケイトの住む世界は2006年の世界で二人の生きる世界には2年間の時の隔たりがある。

かくして文通を通して2人の間には愛が生まれ始める。だが、その2年間という時間が2人の間を大きく隔てる。映画はそのラブ・ロマンスを描いている。

タイムパラドックスとラブロマンスとを見事に描いた映画だ。頭の中がこんがるけれど、SFというより単純にラブロマンスとして観るなら納得できる映画である。自分も過去に戻って昔なじみのいろいろな人に
出会うという妄想をしてしまった。

    英語オフィシャルサイト
http://thelakehousemovie.warnerbros.com/

  

"An inconvinient truth"という映画を見た。ドキュメンタリーというより、アル・ゴアの地球温暖化に関する講義をそのまま映画にしたものだった。

彼が地球温暖化(Global warming)問題を20年以上前から取り上げている環境保全運動家だということはこの映画を観るまでは知らなかった。この映画のような講義をアメリカだけでなく世界各地ですでに3000回も行ってきたという。

宇宙船アポロから撮影した70年代の地球の写真と現在の宇宙から撮影した写真を比べたり、南極の氷が溶けていること、世界中で氷河が溶けていることが二酸化炭素の排出が原因だということがわかる。そのままの状態で二酸化炭素を排出し続けていくと50年後には現在の2倍の二酸化炭素が大気圏を覆い、さらに温暖化は加速して多くの都市や海岸地帯、島などが水没の危険にさらされていることなどを知った。

カトリーナ被害などの自然災害はその前触れに過ぎない。それほどまでに地球温暖化は深刻な問題になってきているということだ。

彼がいうにはアメリカの自動車の二酸化炭素排出基準は中国の規制よりも甘く、それでアメリカ車を中国に輸出できないということだった。どちらかというと映画の基調は現代のアメリカの政策を変えなければいけないということがあきらかになる。その啓蒙映画といってもいいだろう。

映画のタイトル「都合の悪い真実」はそのアメリカの施政者がいかにデータの改ざん、証拠隠しをして石油業者や自動車業界の利益になるようにしてきたかということを象徴している。

アル・ゴアの最初の挨拶が、確か「かつて大統領になりそこねた男です」と自己紹介があって、会場の笑いを取っていた。ところどころ見せるユーモアもなかなかいい。

さらに彼が自分が育ったテネシーの牧場(父親が上院議員で牧場主、煙草の葉も栽培していたらしい。彼の10才年上の姉は14才から煙草を吸い始め、肺癌で亡くなったという)を訪ねるシーンもあり、彼が南西部の良家の出身だということもわかった。

  

最近の映画

意識というのはそう長く続くものではないらしい・・と偉い学者が言っているとか。これなどは理論化した学説なのかどうか知らないが、僕の頭の中ではとうの昔から当然の如く理解している真実である。

集中して考えることができない。考え始めてもすぐに他のことや、映像が頭に浮かんでくる。人生最後の時には走馬灯のように色々な過去の出来事や思いが頭の中を駆け巡るというが、特に最後でなくても頭の中は色々な考えや過去の出来事などが駆け巡っているのである。

今、こう書きながらも小さい頃のことや昔の友人のことなど、食べ物のことなどめまぐるしく頭の中には浮かんでは消え、消えては浮かびしている訳です。

僕の書くブログのテーマがどんどん変わるのもそのせいかも知れない。考えが統一できないまま書き進めて途中で変わる。今だって、書こうと思ったのは映画のことだった。

きょう、2,5km離れたブロックバスターにDVDを借りに行った。ネットフレックスという郵便で送られてくるDVDの会員になっていたのだが、それよりもブロックバスターの方がサービスがいいので切り替えた。月9,99ドルで実際にお店に行ってDVDを借りられるクーポン(ネットで送られてくるのを印刷して持っていく)が4枚、理論上は無制限で何枚も借りられるネット注文のDVDと組み合わせると8~10枚のDVDが借りられる計算になる。

最近の日本映画は見ごたえのあるものが多いというブログ記事を見かけた。「三丁目の夕日」も西岸良平の原作を漫画で見ていたので、是非映画でも見たい。「冷たい暗き水の底から」というタイトルだったか、黒木瞳の映画は見ていて良かったと思う。ハリウッド映画でリメイクもされたらしいがそれは見ていない。"Shall we dancde"はハリウッド版も日本のも見たが、はっきりいって日本の方が数段優れていて面白かった。これは英語の先生も両方見比べて、日本のものが面白かったと証言している。

それでブロックバスターの外国物の棚で探していたら係りのものが何をお探しですかと聞いてきた。日本の映画を探していると答えると、「カンフー映画ですか?」と聞いてきた。彼らの日本映画に関するイメージはアニメかそのようなものだから驚くには値しない。結局、棚にあったのは黒澤明の「隠し砦の三悪人」と「七人の侍」新しい映画らしき「2LDK]という映画だけだった。まあそんなものなんだ。

大体、この頃のハリウッド映画はつまらない。でもメモワ-ル オブ ゲイシャ(サユリ)は良く出来ていた。その映画とマーチ オブ ペンギンというドキュメンタリー映画は感動物だった。これらも映画蘭に近々書いてみたいと思う。あと南米のペルーやブラジルの映画が個性的で面白い。

そうそう、書き始める前は最近映画に関しての書き込みがないなと思ってそもそも映画について書こうと書き出したのだった。

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ダビンチコードは一人で見ました。読んだ本のおさらいでした。だからそれなりに楽しみました。直近ではスパイク・リーのインサイドマンを見ましたがフィニッシュの部分で分からなくなりました。本を読もうかな‥。削除

2006/6/27(火) 午前 8:09kan*m*270 ]返信する

  

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ダビンチコードはDVDになるのを待つことにしました。他所からダビングコードしてもいいかな! 何気なく観た"Pride and prejudice"という映画が良かったです。イギリス映画で18世紀の女流作家の原作だそうです。身分の違う貴族と中流(といっても裕福)の家庭の女性との出会いと誤解と真実と愛・・思わず涙腺がゆるんでいました。削除

2006/6/27(火) 午前 11:24anr**i2hi*o返信する

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内緒

  

"Kid! Here's looking at you." 

直訳すれば、「子供!きみを見ながら」。これが有名な映画「カサブランカ」の中のさらに有名なセリフ、字幕では「君の瞳に乾杯!」と訳されたセリフのオリジナル英語である。ハンフリー・ボガードとイングリッド・バーグマンがグラスを手にお互いに見つめあうシーンで状況からもこれ以外の名訳はないように思える。

"Make my day!"

これも直訳すれば「私の日を作ってくれ!」になる。ダーティハリーが犯人を追い詰め、銃を向けながらまだ抵抗しようとする犯人に向かって吐くクールな決め台詞である。字幕では確か、「やれるものならやってみろ!」となっていた。make my dayは最高の日という意味で、つまりハリーは犯人に抵抗するならしてみろ、そうすれば俺はお前を撃つことが出来る。お前の死ぬのが見れて嬉しい、最高の日だ。という意味合いになる。

それをレーガン大統領が議会の質問に答えて使い、会場を笑いの渦にしたことでも知られている。質問者がしつこいので使ったようだが、さすがに役者出身の大統領だったと思う。

"You've talking to me?"

「タクシードライバー」の中でロバート・デニーロが部屋で袖口から小型拳銃が自動的に飛び出す仕掛けを試すときに言った言葉である。「俺に話してんのか?」という意味である。多分、相手がぞんざいな言葉で話しかけたときなどに「俺に向かってそんな口を利いているのか?」といった怒りを含んだ言葉なのだろう。その言葉の後に銃が自動的に手の中に納まり、相手を撃つ仕草を見せていた。

"Childen should eat a chocolate once a day."

これは僕が中学の頃にTV放映されていた「コンバット」というヨーロッパ戦線でのアメリカ軍の様子をサンダース軍曹を中心にしたエピソードで描いた戦争ドラマだった。多分、場所はフランスでドイツ軍との戦う彼の指揮するチームのメンバーとの友情や土地の人たちとのふれあいを描いたドラマだったように思う。「チェックメイトキング2、チェックメイトキング2、こちらホワイトホース」という無線連絡のシーンや、口笛でのマーチのテーマミュージックなどを今でも覚えている。

話しを元に戻そう。「子供は日に一回はチョコレートを食べなければならないんだ。」

これはリトル・ジョンという名前とは裏腹な愚鈍そうな大男の兵隊が、ドイツ軍に壊滅されたフランスの村で孤児になった少年に携帯食料のチョコレートをあげながら言ったセリフだった。日本語の吹き替えで聞いていまだに記憶している言葉だが、戦争の一面を的確に表現している言葉としていまだに覚えている。

「第三の男」もにも印象深いセリフとかあったが、今そらで覚えているのはこれだけだ。またの機会に映画のセリフとして書いてみたいものだ。